鍼灸治療がはじめての方へ

鍼灸治療がはじめての方へ

はじめて鍼灸治療を受けてみようと思われている患者さまは、鍼灸に対して漠然とした不安を持たれていることが多いと思います。

「鍼は痛そうだしなんとなく怖い」
「鍼灸はすぐに効果が出なさそう」

この2つは多くの方が鍼灸に対して思われていることかもしれません。

湯川鍼灸院では、患者さまの身体に負担をかけない痛くない鍼で施術を行っています。
治療を開始する前に、治療期間の目安を示し、効果を確認しながら納得して治療を受けていただけるようにします。

また、WHO(世界保健機関)によって公表されている国際疾病分類において次期ICD-11では、伝統医学(鍼灸、漢方など)が盛り込まれる予定です。
鍼灸治療は、西洋医学の治療を補う補完代替医療としても認められている治療なのです。

身体に負担をかけない痛くない鍼 -接触鍼とは-

接触鍼

接触鍼とは、鍼を刺さない治療法です。
当院では、接触鍼の中でも超旋刺(ちょうせんし)という技法で行います。ツボに鍼先を接触させ、鍼を高速で回旋することで刺激を与えるという施術です。

刺さない鍼なので痛くなく、そして肌にもやさしいのです。

湯川鍼灸院で使用する鍼は、すべてディスポーザブル鍼(使い捨て鍼)です。
使用する直前に開封しますので衛生面でもご安心いただけます。

接触鍼は痛みがありませんので、「鍼治療が怖い」「鍼は痛いんじゃないか?」と不安に思われている方や、お子さま、またご年配の方にも安心して治療を受けていただくことができます。

そもそも鍼灸治療とは?

患部から離れている箇所に行うお灸

鍼灸治療は「はり師」と「きゅう師」の2つの国家資格を保有している人が行うことができます。

鍼灸治療とは、鍼やお灸を使って患部などに刺激を与えることにより、身体全体のバランスを整えていく治療法です。

「患部など」と書きましたが、痛い箇所やこっている部分だけに鍼やお灸をするのではなく、患部から離れている箇所に鍼やお灸を行い刺激を与えることもあります。

鍼灸治療には「気」「血」「水」の流れをよくする効果があります。
患部だけに鍼灸治療を行っても「気」「血」「水」の流れはよくならないことが多いのです。そのため、患者さまの話をじっくりお聞きし、身体全体のバランス・ 調子を確認し、滞っている流れをよくするために患部から離れた箇所に鍼やお灸で刺激を与えることがあるのです。

最近では、総合病院や大学病院などで、がんやパーキンソン病などの緩和ケアや痛みをとるための治療として「鍼灸部門」を設置しているところもあります。西洋医学との併用で患者さまのケアを行っていく動きが増えてきています。

よくあるご質問

鍼、痛くないですか?

湯川鍼灸院では極細の鍼を使用しており、また接触鍼なのでほとんど痛みはありません。

痛みに対する感受性は、人によって、また部位によっても違うため痛みを感じることもあります。
湯川鍼灸院では患者さまの状態を確認しながら施術を行っていきます。痛みを感じやすい方にはより刺激を少なくストレスのかからないように行います。

痛みが気になるときには遠慮なく「痛い」とはり師に伝えてください。
心地よい状態で鍼灸を受けていただくことは、患者さまの症状を改善することには必要不可欠であると考えます。

お灸、やけどしませんか?

お灸によるやけどの心配はありません。

お灸といえば、身体にもぐさを置いて燃やす治療が主流でした。
湯川鍼灸院では棒灸と電子温灸器で治療を行っています。棒灸とは直接肌に触れるのではなく、棒状のもぐさをツボに近づけて治療するものです。

療養施設など防火上の問題で火が使えない場合や、もぐさの焼けたにおいが苦手な方もいらっしゃることもあり、湯川鍼灸院では電子温熱灸を使っての治療も行っています。

お灸は温熱でツボをあたためて血行をよくする治療です。
温度の管理を行いながら治療しますのでやけどの心配はなく跡が残ることもありません。

もちろん、従来のもぐさを使った治療を好まれる患者さまにはもぐさでの治療を行っています。

パーキンソン症状や認知症にも効果がある?

パーキンソン病やレビー小体型認知症などで見られる、振戦(手足のふるえ)、筋固縮(筋肉のこわばり)、自律神経症状(頭痛、頻尿、便秘、異常な発汗など)などのパーキンソン症状を抑える効果があります。

残念ながらパーキンソン症状や認知症が治る治療ではありませんが、
「手の振戦がなくなったことで、自力で食事が食べられるようになった」
「パーキンソン病独特の姿勢異常からくる腰の痛みが軽減された」
「薬を服用しても排便のコントロールが難しかったが、楽になった」
など、湯川鍼灸院に来られたパーキンソン病の患者さまは、鍼灸治療を行ったことで表情に明るさが見られるようになっています。

鍼灸院にはどんな症状の人が来るの?

湯川鍼灸院には、肩こりや腰痛など慢性的なつらい痛みを抱えている患者さま、がんやパーキンソン病など難病の緩和ケアとして来られる患者さま、そして腰椎分離症、野球肘などスポーツによる痛みをもつお子さまなどさまざまな症状をもつ方が来られます。

  • 整形外科にいっても原因が分からない
  • リハビリを続けても痛みがとれない
  • 「高齢者によくある症状」「加齢です」とお医者さまに言われてあきらめていた

このような原因が分からないけれどつらい痛みやコリの症状を持っている患者さまが鍼灸院に来られることが多いです。

いくらぐらい治療にかかる?

湯川鍼灸院の診療費は、初回(60分)5,500円、次回以降は30分2,500円、60分4,500円です。
1回あたりの診療費は、マッサージ店でマッサージをしてもらうお金とだいたい同じくらいです。

鍼灸治療は1回行けば治る、というものではなく、定期的に施術を行うことで効果が現れてきます。
ただ毎日行えば早く効果が出るわけでもないため、症状にもよりますが、初期は週に1度、痛みが和らいでくることに応じて、2週間に1度、1ヶ月に1度くらいのペースで続けていかれる方が多いです。

湯川鍼灸院では、初回のときに患者さまの全身の状態を確認しながら、どのくらい治療に対して時間がかかりそうかの目安をお伝えするようにしています。

また、鍼灸治療は健康保険の適応となる場合があります。
健康保険の給付を受けるためには、医師の同意と対象となる傷病であることが必要です。
詳しくは湯川鍼灸院にお問い合わせください。

東洋医学と鍼灸治療

鍼灸治療は東洋医学の考えに基づいた治療です。一般の人に分かりづらい、鍼灸治療とその他の治療の違いについてまとめています。

治療理念

すべての患者さま、そしてそのご家族のみなさまの生活の質(QOL)がすこしでも改善されることにより、人生を楽しんでもらいたい