東洋医学に対する言葉として「西洋医学」がありますが、一般的に西洋医学は病院で行っている医学のことを言います。
東洋医学と西洋医学の違いは、患者さまの身体の不調に対する治療法や考え方が異なっているところです。
身体の調子が悪いとき病院に行くと、血液検査や痛い部分のレントゲン撮影などさまざまな検査を行います。
行った検査結果と患者さまの不調を訴える箇所をお医者さんが診察して、不調の原因を探り診断していきます。その原因に対して手術をしたりお薬を処方したりして治していくのが西洋医学の治療法です。
つまり、西洋医学は原因がはっきりしていて治療法やエビデンスが確立されている病気や怪我などに対してとても優れています。
しかしながら、「なんとなく」「慢性的な」「神経系」などの痛みや症状は、検査をしても原因を特定することが難しいことが多く、そのような症状は西洋医学は苦手としています。
一方で東洋医学は、「病院に行ったけどどこも悪いところがなくて原因が分からない」といった症状に向いています。
漢方や鍼灸などの東洋医学では、患者さまの身体の状態は日々変わっている、と考えられていて、肩こりだからといって同じ鍼灸治療や同じ漢方を処方しても同じように改善するとは限りません。人の身体は人それぞれなのです。
そのため東洋医学ではじっくりと患者さまのお身体の状態と向き合い、症状を探りながら治療を行い少しずつ改善していくため、「完治した」と患者さまが感じるまでには時間がかかるのです。
このように漢方や鍼灸などの東洋医学だけですべての症状が改善するわけではありません。
たとえばパーキンソン病やがんなど、西洋医学での治療で薬を増やしたり手術を行えば、パーキンソン症状や痛みがおさまったり完治する、というものでもありません。
現在では総合病院などを初めてとして補完代替医療を進める動きが出てきています。
厚労省が発信する「統合医療」情報発信サイトによると、補完代替医療として以下が挙げられています。
【参考】一般の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
補完代替医療として東洋医学だけでなく民間療法も含まれていますが、このような国をあげての取り組みをご存じない方が、患者さま側にもお医者さま側にも多いのが現状です。
東洋医学と西洋医学との併用で、身体の不調を少しでも改善していくことができます。
もし今病院にかかっていて症状が改善されない方は、お医者さまに代替医療について一度相談してもいいかもしれません。
「病院に行ったけどどこも悪いところがなくて原因が分からない」「なんとなく」「慢性的な」「神経系」などの痛みや症状をお持ちの方は、東洋医学である鍼灸治療が向いていますので、湯川鍼灸院にご相談ください。