成長期のお子様に、膝の痛みが起こることがあります。
これには大きく分けて「成長痛」と「スポーツ障害」があります。
初期はどちらも同じような痛みがあるため、誤診されることも少なくありません。しかし実際にはまったく違うもので、放置すると後遺障害が残るケースもあります。
成長期に起こる膝痛には、大きく分けて3つの原因が考えられます。
「成長痛」という言葉が初めて使われたのは、1823年のフランスです。当時は一種のリウマチと考えられてきましたが現在では否定されています。
その後さまざまな研究が進められてきたものの、原因はまだ不明とされています。
ただ一般的に言われているような「骨が成長する時に痛む」ことは医学的にあり得ない、というのが現在の定説になっています。
成長痛には以下のような特徴があります。
中には朝や昼に発症したり、痛いと感じる場所が膝ではなく股関節や太ももだったりするケースもあります。
スポーツ障害とは、運動で長期間同じ動作を繰り返したり一部に強い負担がかかったりすることで、筋肉や腱、骨などがダメージを受けて起こる「痛み」「腫れ」「炎症」などを指します。
スポーツ障害の代表的な疾病には以下のようなものがあります。
成長痛は現在のところ原因不明ですが、特に治療をしなくても小学生以降痛みは減っていき、後遺症が残ることもないとされています。
一方でスポーツ障害は、「筋肉や腱などの組織に比べると骨や軟骨が弱いため」という原因があり、傷ついた部分は放置していると治りません。
にもかかわらず、指導者やお子様本人がこのことを充分理解せず、無理をして運動を続けてしまうことで悪化するケースも少なくないのです。
スポーツ障害は、運動を休み安静にしていれば症状はおさまります。無理をすると症状が悪化し、手術が必要になったり手術しても後遺障害が残ったりすることがあります。
成長痛は特に予防方法はありません。
医師の中には靴のサイズが合っていないことが原因と捉えている人もいます。
子どもの足は半分以上が柔らかい軟骨でできているため、靴が合わないと変形しやすくなります。
するとバランスを取るために他の部分に負担がかかり、それが痛みにつながると考えられています。
これが成長痛の原因かどうかはわからないものの、合わないサイズの運動靴を無理に履いているのはお子様にとって良くありません。
足元が安定しないと骨盤がずれやすく腰痛の原因にもなります。
また足は心臓から遠く血流が悪いため、合わない靴は血管を圧迫しさらに血流を悪くし、スポーツのパフォーマンスにも悪影響を与えます。
足は第二の心臓とも呼ばれる部分ですから、お子様の足にぴったり合ったサイズを選び、半年ごとにサイズをチェックしてあげましょう。
スポーツ障害は以下の方法で予防できます。
お子様が無理をし過ぎないよう、ご家族の方が目を配るようにしてあげてくださいね。
スポーツを熱心にやっているお子様ほど、多少の痛みや炎症があっても無理をしたり、痛みが少し和らいだからと自己判断で続けたりしてしまいがちです。
しかし最初の痛みが「成長痛」だったとしても、痛みのある部分をかばうためにフォームが崩れ、捻挫や打撲、スポーツ障害などを起こしやすくなるのです。
東洋医学では痛みや炎症がある部分ではなく、その症状を引き起こす根本の原因を探りそこから治療していきます。
当院では、患者様一人一人の症状から原因を見極め、最適な治療をいたします。全身のバランスを整えることで、負担がかかりにくい身体へと作り替えていくのです。
当院は夜8時まで施術を行なっており、部活動の後でも通院していただけます。
病院で治療を受けていらっしゃる場合も、当院の治療でより早い改善・スポーツ復帰を目指しましょう。