近年女性の間で話題になっているのが、美容鍼です。
本来鍼灸は全身を整えることでさまざまな効果を出すものです。湯川鍼灸院では美容鍼は行っていないのですが、美容鍼は主に顔のツボや筋肉に鍼を刺してむくみやくすみ、たるみ、シワ、乾燥肌を改善したり、小顔にしたりする施術です。
顔の筋肉に直接鍼を刺すことで直接刺激を与えられるので、早ければ施術直後から変化が出て、持続性も1週間以上続くことが期待できます。
加齢とともに、誰でも肌は老化していきます。
しかし、同じ年代でも人によってかなり差があることからわかるように、肌の老化の原因は加齢だけではありません。
肌が老化する原因は自然老化のほか、紫外線や血行不良、酸化や糖化、ホルモンバランスの乱れ、ストレスなどがあります。
肌の若々しさは、真皮にあるコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの成分によるものです。
年齢とともにこれらの成分を作る線維芽細胞が衰えてくると、肌に弾力がなくなり、水分も減少していくため、シワやたるみが現れるのです。
さらに加齢とともに真皮が薄くなるため、老化が進んでいきます。
光老化とは、紫外線によって肌が老化する現象を指します。
肌の老化の80%は紫外線が原因だといわれています。
紫外線にはUVAとUVBがあり、UVAは地表に届く紫外線の約9割を占め、真皮まで到達して線維芽細胞にダメージを与えます。
また、UVBはUVAよりエネルギーが強く、日焼けやシミ、ソバカスの原因となります。
光老化は年齢に関係なく、浴びた紫外線の量によっては20代でも始まってしまいます。
血液には、栄養を全身に届けると同時に、体内の老廃物を運び出す役割があります。
しかし、運動不足や冷えによって血行不良になると肌に栄養と酸素が届かなくなるため、新陳代謝が遅くなりくすみやたるみの原因となります。
酸化とは、紫外線や大気汚染、ストレスなどによって生まれた活性酸素が細胞を攻撃し、劣化させる現象で、「体のサビ」といわれます。
糖化は、食べ過ぎて蓄積された糖質とタンパク質が結合し、細胞を劣化させることで、「体のコゲ」と呼ばれます。
どちらもシワやシミ、くすみなどを引き起こします。
女性ホルモンのエストロゲンには、コラーゲンや肌の水分量を増やす働きがあります。
しかし、このホルモンは卵巣機能の低下とともに減少してしまうため、30代後半から肌老化が起こります。
ストレスを受けると、体内で活性酸素が発生し肌細胞を攻撃するため、老化が進んでしまいます。
またストレスを受けると交感神経が活発になり、血管を収縮してしまいます。
そのためストレスが蓄積されると常に血行が悪くなるため、肌に栄養が届かなくなりシワやたるみなどが起こりやすくなります。
美容鍼は自分ではできませんが、ツボを押すことで血行を良くしたりコリをほぐしたりすることができます。
美容に良いといわれる顔のツボはたくさんありますが、いくつか代表的なツボを挙げます。
美容鍼は肌の筋肉や血管、神経、細胞を直接刺激することで、内側から改善していく美容法です。
刺激を受けた組織や細胞が活性化して血行を良くし、筋肉のコリがほぐされていき、たるみやシワ、むくみなどの肌老化が改善していきます。
また、自然治癒力が高まるので肌の老廃物が排出されやすくなり、シミのないいきいきとした肌へと生まれ変わる助けとなります。
肌のアンチエイジングは、顔にあるツボを押したりマッサージしたりすることでも効果があります。
しかし、美容鍼にはツボ押しやマッサージにはないメリットがあります。
ツボ押しやマッサージに比べ美容鍼は内側に働きかけるため、より高い効果が長く続きます。
肌には身体の健康状態が表れるため、体調が万全でないと美容鍼の効果は一時的なものになってしまいます。
肩こりや腰痛、冷えなど体調不良がある場合は、鍼灸治療でまず身体を整えることをお勧めします。
湯川鍼灸院では美容鍼は行っていませんが、肩こりや腰痛、冷えなど体調を整える施術を行っています。美容鍼を行う前にまずは身体の調子を整えたい方はぜひご相談ください。